スペインのラ・リーガに属するベティスは近年力をつけてきている中堅のクラブチームです。フェキルやカルバーリョといったタレントも揃っている非常に面白いサッカーをするチームとなっています。
そんなベティスは2022-2023シーズンをどのような戦術のフォーメーションで戦っているのでしょうか?また、どんな注目選手がいるのでしょうか?
この記事を読むと、2022-2023シーズンのフォーメーションや注目選手が分かり、より一層ベティスの試合を観るのが楽しくなることでしょう!
目次
ベティスのフォーメーションと戦術|2022-2023
それでは、2022-2023シーズンのベティスのフォーメーションをご紹介しますが、その前にベティスのチームについて簡単にお伝えします。
ベティスのチーム概要
データ | |
チーム名 | レアル・ベティス |
言語表記 | Real Betis Balompié |
創設年 | 1907 |
所属リーグ | ラ・リーガ |
所属ディビジョン | プリメーラ・ディビシオン (ラ・リーガ1部) |
ホームタウン | セビージャ |
ホームスタジアム | ベニート・ビジャマリン |
スペインはアンダルシア地方セビージャに拠点を構えるベティスは1907年に創設されたラ・リーガのクラブチームです。
ライバルは拠点が同じであるセビージャFCとなっています。
過去には1部リーグと2部リーグの昇格と降格を繰り返していましたが近年は1部リーグで安定してきています。さらに、最近では国王杯で勝ち進んだり、UEFAヨーロッパリーグ(通称EL)に出場したりなど着実に力をつけてきているチームの一つと言ってもよいでしょう。
今後はヨーロッパリーグで勝ち進むことやチャンピオンズリーグに出場することが目標になっています。
では、2022-2023年のベティスのフォーメーションを紹介します。またベストなスタメンについて個人的に考えてみました。
ベティスのフォーメーションと戦術|2022-23シーズン
では、最初に2022-23シーズンの実際のベティスのフォーメーションを確認しておきます。
ラリーガ11節 VSアトレティコ・マドリード戦
システム:4-2-3-1
GK R.シルヴァ
DF モレノ、L.フェリペ、G.ペッセッラ、Y.サバリ
DMF A.グアルダード、G.ロドリゲス
MF ロドリ、W.カルバーリョ、エンリケ
FW B.イグレシアス
ベティスはペレグリーニ監督のもと4-2-3-1を基本戦術として戦っているのが特徴です。
ディフェンス時にはコンパクトにポジショニングを取り、相手から自由を奪うように守備を行います。
また、ディフェンスラインをある程度高く設定し、相手に攻撃の形を作らせないようにしています。
しかし、この戦術はレアルマドリードのヴィニシウスやアトレティコ・マドリードのフェリクスなど質の高い選手に突破されてしまうこともあります。
一方で攻撃時には一部の選手にはある程度の自由を持たせてプレーさせているように見えました。
というのもMFにはフェキルやカナレスといったトップクラスの選手がいるため、型にはめすぎるよりもプレーメイクを任せた方が効果的な仕事ができるためです。
副主将のセルヒオ・カナレス (スペイン代表)
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ベティスは流動的な戦術で相手に合わせて戦うというよりは堅実にどんな相手でも対応できるような形を取っているのが魅力のチームです。
ですが、私としては以下で紹介するメンバーがベストなフォーメーションと考えます。
ベティスのベストフォーメーション
こちらが個人的にベストと考えるベティスのフォーメーションです。
システム 4-2-3-1
GK R.シルヴァ
DF モレノ、L.フェリペ、G.ペッセッラ、Y.サバリ
DMF カルバーリョ、G.ロドリゲス
MF カナレス、フェキル、エンリケ
FW B.イグレシアス
GKとDFには経験が豊富で安定感のある選手を選出しました。
ベティスは得点力のあるチームですが、強豪と戦う際にはロースコアゲームになることも多いためリスク管理をしっかりと行えることを重要視しています。
DMFにはカルバーリョとロドリゲスを選出しました。
頼りになるDFカルヴァーリョ(ポルトガル代表)
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カルバーリョは攻守のバランスが取れるほか、中盤で時間を作ることができます。ロドリゲスはディフェンシブな選手で相手の攻撃をカットできるうえに、フィジカルも備えているため最適だと判断しました。
MFには運動量が豊富で足元の技術のある選手を選んでいます。
カナレスは試合の最後まで運動量が落ちず中盤のバランスが取れ、エンリケは足元の技術がありサイド突破だけでなくゴールも狙えます。
また、フェキルはチームは試合を決めるような働きができるベティスの中心選手です。
FWにはポストプレーだけでなく裏への抜け出しやクロスに合わせるなど多くの仕事がこなせるイグレシアスを選出しています。
ボルハ・イグレシアス(スペイン代表)
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以上のようにベティスは個人の質が高い選手が集まっているため、彼らが試合の中でどのような連携を見せてくれるかが注目ポイントと言えるでしょう。
次は2022-23シーズンのベティスの注目メンバーを確認しておきます。
ベティスの注目メンバー|2022-2023シーズン
では、2022-23シーズンのベティスの注目メンバーを3人ほど紹介します。
- ナビル・フェキル
- ウィリアム・カルバーリョ
- ルイス・エンリケ
それでは、一人ひとり詳しくご紹介しますね。
ナビル・フェキル
データ | |
名前 背番号 | ナビル・フェキル (8) |
生年月日 | 1993年7月18日 |
年齢(2022年10月時) | 29歳 |
国籍 | フランス、アルジェリア |
身長・体重 | 173㎝・72㎏ |
ポジション | MF・FW |
利き足 | 左足 |
代表 | フランス |
フェキルはリヨンの下部組織を経てトップチームに昇格した選手で、フランスの国内リーグで年間最優秀若手選手にも選ばれた選手です。
フェキルは2019年にリヨンからベティスに移籍してきた選手で、移籍市場ではビッグクラブへの移籍が噂されることがあります。
そんなフェキルは現在ベティスの中心選手として活躍しており、欠かせない選手となっています。トップ下だけではなく、サイドもできるなど起用法も幅広い選手です。
優れた足元の技術と狭いスペースでも突破できるドリブルスキルを備えています。さらには、サイドからのカットインをしたり、ゴールに直結するような仕事をこなしたりなど多彩なプレーができる選手でもあります。
試合の中では自由にポジションを取るため、DFからするとマークの付きにくい厄介な選手でしょう。
つづいて、ウィリアム・カルバーリョです。
ウィリアム・カルバーリョ
データ | |
名前 背番号 | ウィリアム・カルバーリョ (14) |
生年月日 | 1992年4月7日 |
年齢(2022年10月時) | 30歳 |
国籍 | ポルトガル、アンゴラ |
身長・体重 | 187㎝・83㎏ |
ポジション | MF |
利き足 | 右足 |
代表 | ポルトガル |
カルバーリョは187㎝・87㎏と体格に恵まれたディフェンシブなMFです。
2018年にポルトガルのスポルティングから移籍してきており、移籍直後はケガなどがあったものの現在ではチームに欠かせない選手となっています。
攻守のバランスが取れる選手として主にDMF(ボランチ)で活躍しています。
攻撃時には、自身が奪ったボールを前線まで運んで起点となることや時間を作って無駄なボールロストを抑えたりします。
カルバーリョはポルトガル代表でも活躍しています。
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また、守備時には恵まれた体格を活かしてボールを奪ったり、ヘディングでロングボールを弾き返したりします。
カルバーリョはフィジカルに優れているだけでなく、ミスの少ない堅実な判断もできる数少ない選手のため、試合の中でどのように動いているのかを見るとより面白くなるでしょう。
最後の注目選手は、ルイス・エンリケです。
ルイス・エンリケ
データ | |
名前 背番号 | ルイス・エンヒキ・アンドレ・ホサ・ダ・シウヴァ (11) |
生年月日 | 2001年1月2日 |
年齢(2022年10月時) | 21歳 |
国籍 | ブラジル |
身長・体重 | 182㎝・72㎏ |
ポジション | FW |
利き足 | 右足 |
代表 | ブラジル |
エンリケは2022年7月にブラジルのフルミネンセから移籍してきた期待の若手です。
182㎝の身長ながらもブラジルの選手らしく足元の技術に優れた特徴を持っています。
また、同じブラジル人のヴィニシウスやロドリゴと比べると粗削りながらもドリブル突破もできる選手です。
しかし最後のゴール前での仕事にはまだまだ伸びしろがあり、最終局面で落ち着いてプレーできるようになるともっと得点とアシスト数が伸びると思います。
ブラジルから満を持して活躍の場をヨーロッパに移してきた若手ウィンガーに今後の活躍が期待されています。
他にも注目すべきメンバーはカナレス、モレーノ、ロドリゲスといますが、まずはこの3人を抑えておいてくださいね。
ベティスのフォーメーションまとめ
最後に2022/2023シーズンのベティスのフォーメーションや注目選手についてまとめます。
ベティスは4-2-3-1の基本戦術のもと、堅実なゲーム運びをします。
攻撃時には多彩なオフェンス陣による迫力のあるプレーが見られ、守備時にはしっかりと構えた強固なディフェンスをするところが魅力のチームです。
また、年齢的に全盛期を迎えるフェキルやカナレスなどの選手と勢いのあるエンリケやロドリなどの若手たちの融合も注目ポイントです。
レアルマドリードやバルセロナといったチームだけでなく、非常に魅力的なサッカーをするベティスにもぜひ注目してみてください!