ベンゼマ(フランス)のプレースタイルの特徴は?何が凄いかレヴァンドフスキとの比較検証

ベンゼマプレースタイトルと特徴

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

2022年10月18日、2022バロンドールに輝いたレアル・マドリードに所属するベンゼマ。2022年11月から始まるワールドカップでもフランス代表の一員として活躍が期待されます。レアル・マドリードとフランス代表の両方で攻撃陣を牽引(けんいん)するベンゼマですが、どのような特徴で、どんなプレースタイルなのでしょうか。まだあまりプレーを見たことがない方にも、何が凄いのかを解説していきます。

またベンゼマは同じポジションでライバルクラブであるバルセロナ所属レヴァンドフスキ(ポーランド)とよく比較されます。レヴァンドフスキの特徴やプレースタイルにも触れながら、2人の凄さを見ていきましょう!

ベンゼマのプレースタイルとと特徴

まず、ベンゼマの経歴を簡単にご紹介します。

経歴

データ
本名カリム・モスタファ・ベンゼマ
国籍フランス・アルジェリア
出身地リヨン
生年月日1987年12月19日
年齢(2022年8月時)34歳
身長・体重185㎝・81㎏
ポジションFW
所属チーム(2022年時)レアル・マドリード

ベンゼマは9歳の時にフランスの強豪リヨンに加入。ユースチームでは高い得点能力を発揮し、そのままトップチームへ昇格しました。スピードに乗ったドリブルからの鋭いシュートを武器に、得点を量産。リーグ・アンで得点王にも輝きました。
2009年にレアル・マドリードへ加入。そこからクリスティアーノ・ロナウドらと共にレアル・マドリードのUCL3連覇に貢献。クリスティアーノ・ロナウドの退団後は自身がエースとなってチームを引っ張っています。

では、ベンゼマのプレースタイルと特徴について解説しますね。

プレースタイルと特徴


ベンゼマのプレースタイルは、なんでもできる万能なFWです。足元の技術が非常に高いことが特徴で、この武器によって多種多様なプレーを可能にします。

FWとして求められるプレーの1つにポストプレーがあります。相手を背負った状態でボールを受け、攻撃の起点となるプレーです。ベンゼマはそこまで大柄ではないのですが、体の使い方やフィジカルの強さ、そして足元の技術の高さを駆使し、ポストプレーをこなします。

また周りの味方を活かすのが上手く、ポストプレーの流れから細かいパスを繋いで一気にゴールに迫るというプレーもみせます。そのプレーが見られたのが、2022/2023UCLグループステージ第3節シャフタール・ドネツク戦(2022/10/6)の2点目のシーンです。ピッチ中央でボールを受けたベンゼマはバルベルデロドリゴと細かくパスを繋ぎながらゴールに迫り、最後はヴィニシウスがゴールを決めました。ベンゼマのポストプレーから味方を使っての流れるようなコンビネーションからのゴールはベンゼマの良さがよく表れたシーンでした。

そして2021/2022シーズンは公式戦46試合で44ゴールと、FWとして最も求められるゴールを量産しました。シュートの技術が高いのはもちろんなのですが、シュートにもっていくまでの過程にベンゼマの良さがあると考えます。先ほども述べたように、味方を使うのが上手いので、最終的にベンゼマ自身がより良い体勢、状況でシュートを打つことができます

2022年10月20日のラリーガ第10節エルチェ戦での2点目が良い例で、ゴール前でロドリゴとのワンツーからゴールを奪ったシーンがありました。ロドリゴをうまく活かし、シュートを打つ時にはベンゼマはほとんどフリーの状態でした。シュート技術は高いものを持ってるベンゼマからすると、あとは決めるだけというようなゴールでした。

2点目の得点シーンは5分10秒ぐらいです。



高い技術を持ち得点を奪うだけでなく、周りも活かすことができ、周りを使うことによって自分がさらに輝くというFWとして万能なプレーがベンゼマの特徴です。


ベンゼマのプレースタイルと特徴を挙げましたが、
「ベンゼマって何が凄いの?」
と思っているかもしれませんので、私なりの見解を述べますね。

ベンゼマは何が凄いのか?

ベンゼマの凄さはゴールに関わるプレー(ゴール、アシスト)が多いことです。

FWとしてプレーしていますから、やはり見られる数字はゴールとアシストです。レアル・マドリードにまだクリスティアーノ・ロナウドが在籍していた時、ベンゼマは黒子役として徹していた印象があります。ゴール数よりもアシスト数のほうが多いシーズンもありました。

クリスティアーノ・ロナウドという大きな得点源の退団後、FW陣を不安視する声もあった中、ベンゼマが得点を量産し始めます。アシスト数はほぼ変わらずにゴール数が増え、結果的にゴールに関与する数が増えました。チームの状況によって、柔軟に自分の役割を変えることができます。ストライカーとしても十分な得点数を誇りながら、アシスト役に徹することもできるのが今のベンゼマの凄さです。



具体的なプレー面での凄さは、周りの選手を活かす上手さです。

先ほども述べたように、周りを活かすことで自分にとって良い状況を作ります。

2022年10月ごろだと、レアル・マドリードでヴィニシウスと良い関係を築いています。ヴィニシウスにボールを渡し、ヴィニシウスが特徴であるドリブルで仕掛けているときにベンゼマは適切なポジションを取ります。そこでボールを受けてゴールを奪うという形が理想と考えます。

2021/2022UCL決勝トーナメント準々決勝チェルシー戦1st leg(2022/4/7)の1点目が良い例です。ピッチ中央付近でヴィニシウスと大きなワンツーをします。裏に抜け出したヴィニシウスからベンゼマへクロスが入り、最後は頭で押し込むという得点です。相手の注意を自分から逸(そ)らし、よいポジションをとることができます。DFとの駆け引きやポジショニングの上手さは流石ストライカーだなといったところです。

この試合、ベンゼマは3点取りハットトリックを達成しています。上述した1点目の得点シーンは10秒ぐらいからです。

またこのプレーのダイレクトパスを見ていただいても分かるのですが、パスの精度も非常に高いです。コントロールやパス1つ1つにベンゼマの技術の高さを垣間見る(かいまみる)ことができます。


ここまでベンゼマの凄さをお伝えしましたが、
「レヴァンドフスキとどっちが上手いの?」
と気になっているかもしれませんよね。

そこで、ベンゼマとレヴァンドフスキ、どちらが上手いか比較してみました。

ベンゼマとレヴァンドフスキの比較

それでは、ベンゼマとレヴァンドフスキを比較してみたいと思います。

ベンゼマレヴァンドフスキ
年齢34歳34歳
所属チームレアル・マドリードバルセロナ
出身リヨンワルシャワ
通算ゴール数326509
通算アシスト数14396
得点王回数311
バロンドール賞回数10
※通算ゴール、アシストは2009/2010シーズン~2021/2022シーズンまでのもの

シーズンを限定していますし出場試合数も異なるので、比較するのはやや難しいところはあります。だけど上の表を見ると、レヴァンドフスキはゴール数に特化していて、ベンゼマはゴール数に対してアシスト数も多いという傾向であることが分かります。

レヴァンドフスキ(ポーランド)は、得点王の回数を見ても分かるように得点が多いことが特徴です。ゴールのバリエーションが豊富で右足、左足、頭のどこを使っても点が取れます。

FWの能力で見ると、2選手ともほぼ同じくらいの能力があると考えます。どちらの選手もチームへの貢献度が高く、世界最高峰のFWです。しかし得点を取るという能力に関して言えば、レヴァンドフスキはベンゼマよりも上だと考えます。どんな形でもどこからでも得点が取れる、生粋(きっすい)のストライカーです。



ただ先日のエルクラシコ(2022/10/16)では、ベンゼマは1ゴール、レヴァンドフスキはアシストはありましたがノーゴールという結果でした。1試合の結果だけですべてを見ることはできませんが、ベンゼマは2021/2022シーズンも重要な試合での活躍が目立ちました。そういった勝負強さではベンゼマに軍配があがると考えます。

ベンゼマの得点シーンは前半13分です。こちらの動画では30秒ぐらいから観てもらえれば、ベンゼマの凄さはわかるかと思います。


34歳になったベンゼマですが、若い頃はどんな選手だったのでしょうか?若い頃と現在のプレーがどう変わったのかも考察してみました。

ベンゼマの若い頃と全盛期の比較

若いころのベンゼマは、今とは少しプレースタイルが異なり、スピードが武器のドリブラーのような選手でした。ドリブルでどんどん仕掛け、得意のシュートでゴールを奪うといったプレーが多くありました。

レアル・マドリードに加入後は、クリスティアーノ・ロナウドとの相性が抜群で、ボールを渡す役割もこなすようになりました。9.5番と言われる、得点を奪う「9番」の仕事と、チャンスメイクをする「10番」ちょうど間を取ったようなプレースタイルで、ゴールとアシストができる万能なFWとなりました。

クリスティアーノ・ロナウドの退団後は、自身の得点数を伸ばしつつアシストもできる選手に成長しました。バロンドールを獲得した今がまさに全盛期で、なにかやってくれそうな期待感があります。11月からはワールドカップが開催されます。フランス代表として臨むであろう今大会でもどんな活躍を見せてくれるのか注目ですね!

ベンゼマまとめ

今回は2022バロンドーラーベンゼマを詳しく見ていきました。アシストも可能な万能ストライカーのベンゼマですが、チームの状況によって器用にプレースタイルを変えながら活躍し続けてきました。30歳を過ぎても、衰えるどころか進化し続けていることが凄いです。
ベンゼマの活躍があっての今のレアル・マドリードの強さがあると思うので、まだまだチームの中心として引っ張って行ってほしいと思います。

よく比較対象に挙がるバルセロナ所属のレヴァンドフスキとは実力はほぼ同じだと考えます。世界最高峰のFW2人が同じリーグに居る2022/2023シーズンのラリーガは要注目ですね。

11月からはワールドカップも始まります。ベンゼマはフランス代表で前回大会優勝国、そして世界一の選手として臨むことになります。世界中を盛り上げてくれるような活躍に期待しましょう!⚽

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です